2019/06/24 15:58

Lo que será, será "(ロ)  セラ セラ"…


なるようになる


このミスはアカン、どうにもならん。





こんにちは、エンフォケです。



ほぼ植物タンニン鞣しのイタリアンレザーのアリゾナを使ってのスタンダード?なマネークリップ財布作り。


以前の作ったものとは、少し作りが違います。


見えない所に違うイタリアンレザーも使っています。


今回は出来るだけ、柔らかめ革を使い工夫を凝らして作れるか?を条件にして作りました。


冷蔵庫の中にある限られた材料で美味しいものを作れる方とかいますよね~、尊敬します。


条件と工夫、経験に知識もですね。





植物タンニン鞣しの柔らかめの革は薄くしたら、びろ~んって伸びるので、


作るときのパーツを切り出す場所、繊維の方向などがいつもより重要に。


一般流通しているクロム鞣しやコンビネーション鞣しの革なら強度があったり、


それをミシン仕立ての量産タイプのように、補強の伸び止め、芯材や布を使えば、何の事ないのでしょうが…


私は手縫いで、胴体には芯材を入れたりしますが、その他の箇所は、ほとんどナチュラルに革だけで作っているので。。。


それが、本当に良いのか?どうか?と考えますが… 持っている革で何をどう作れるか?も考えます。




それは、さて置きアリゾナさん… 漉き機で薄く漉いた部分にちょっと手漉きを入れたりとかも。





パーツ毎に荒裁ちしながら、仕上げて行きました。





コバ(革の端)は切り目本磨き、染色、蜜蝋を溶かし込んで捻を入れます。





その他、接着する箇所の荒らしが面倒(シボの凸凹で荒らしにくい…)。


そして、これが伸びる、伸びる... (写真が無いです。。。)


サッカーの本田圭佑さんの言葉を借りると“これがアリゾナの伸びしろですねー”。(笑)


そんなアホな事を言っていたら… 



ミスしました、最悪、アホです。。。



縫い穴を開ける時(菱ギリで貫通させる際)ビミョ~に斜めに刺したんですねー。


一番大事な場所がスパッと(首の皮ギリギリ、でもアウトです)。。。


ああ、痛恨のミス… 注意している箇所なのに… 凹みました。


仕方ないので、強力なボンドを付けて手縫い続行。どの道、サンプルと自分に言い聞かせて。。。





ココです、スパッと。。。かなり気を付けるので、この失敗はほぼ無くなってたんですが...(泣)

このタイプは、ココにも負荷がかかるので、ぐるっと一周縫い繋げた方がいいんでしょうがねぇ... ギリギリまでもう一目縫うか?と考えたりも... 





凹みながら、完成しました。

起き上がり小法師です。凹んでも倒れません。(笑)





個人的に以前よりも、考えたり、少し上達したな?とも思いますが... もっと上手く作れるようになりたいです。





今回はアリゾナで工夫するというテーマがあっての作り方になっていますが、


他の革をもう少し組み込んだ方が、デザイン、耐久性、作業効率も良いことは承知しています。


値段に反映させる事が出来るのは、Bespokeで仕事が出来る時だけ。





“ケ・セラ・セラ(Que será, será)”


スペイン語の文法的には“ロ ケ セラ セラ(Lo que será, será)”… 日本語で“なるようになる”。


Lo que será, seráと言いつつも、まだ凹んでいます。。。




enfoqueの小さなキーホルダー 【ブルー】

同じブルーでも染めムラもあるので色が濃いめです。





ではまた、¡Hasta luego!