2019/07/29 15:57

拘りが無くてはオリジナリティーは生まれない、


しかし拘り過ぎてもよくない…


全てはバランス。。。




こんにちはエンフォケです。


イタリアの革を手縫いし、スマートに仕立てた“薄型“のマネークリップ財布 (札ばさみ)のご紹介をします。

スーツ、ジャケット、ズボンの”前ポケット”に入れても使いやすいように仕立てました。



開いた状態です。【アリゾナ】、【トスカーノ リスシオ】共に、色はチョコ(焦茶)です。



様々な道具を使いますが、手縫いする際はこのような道具で縫う為の穴を開け、丁寧に手縫いしています。




特徴として:

2種類のイタリアンレザー (植物タンニン鞣し革)を使用し、内装の左右のカードポケットの革を一枚革でデザイン、

革の厚みや重なり部分を細かく漉いて適度な薄さに仕上げ、手縫用麻糸(フランス製)にて手縫いしています。


革の手触り(質感):

表側の革【アリゾナ】は、天然のシボが特徴でオイルを含みしっとりとした触り心地で手に馴染む風合い、

内側の革【トスカーノ リスシオ】は、スムース仕上げでマットな風合い、コシがありながら、オイルの含みで滑らかさも感じます。

※下記に革の説明を書いています。


仕様:

カードポケット 左右に各2つ(計4つ)、ホルダー 左右に各1つ(計2つ)、

マネークリップ金具はしっかりお札をホールドする日本製(ニッケル)。


手縫い糸 :

ワックス加工が施された高品質な手縫用麻糸フランス製のフィル・オ・シノワ(Fli au chinois)にて手縫いしています。


切り目本磨き(コバと呼ばれる革の端):

コバ面に布海苔を塗り、ヤスリがけを繰り返し整えた後に、染料で染色、蜜蝋を溶かし込み仕上げています。



革について :

【アリゾナ】(CONCERIA LA BRETAGNA コンツェリア・ラ・ブレターニャ社)

イタリア、トスカーナ州にあるタンナー、コンツェリア・ラ・ブレターニャ社にて昔ながらのバケッタ製法で製造され、1枚1枚手作業にて染料のみで仕上げられた自然な色ムラと天然のシボが特徴です。

天然皮革素材のため、個体差又は部位によりシボのない部分もありますが、オイルを含みしっとりとした触り心地で手に馴染む風合い、使うたびにだんだんと深みを帯び、艶も増して行きます。


【トスカーノ リスシオ】 (CONCERIA LA800 コンチェリア 800(オット チェント))

イタリアのトスカーナ州にあるコンチェリア 800(オット チェント)社で製造され、主にフランス原皮を使用し、トスカーナ地方の伝統的な技法であるバケッタ製法で、タンニン鞣し一筋のタンナーです。革の中に油脂成分をしっかり留め、コシがありながら滑らかで手に吸い付くような手触り感。

マットな風合いですが、だんだんと艶が増して行く経年変化を見せてくれるのも特徴です。




日本の紙幣はもちろん、因みに50ユーロ紙幣まで収まります。


左右のホルダーは札押さえ、又はショップカード程度の物も挟めます。私は稀に切符などを挟む時にも使用しています。 



フィル・オ・シノワ(Fli au chinois)は、通称:リンケーブル(lin cable)。ワックス加工が施された高品質な手縫用麻糸を使用。



この薄型に仕立てたマネークリップ財布(札ばさみ)、一点物としての製作となっています。

enfoque(エンフォケ)では、革小物を様々な道具を使い、手縫いで仕上げています。

(量産品とは違い、ミシン縫いは行わず、素材に布も使用していません。)


BlogInstagramでも、製作した物や試行錯誤しているものなどをupしたりしています。

お時間あれば、覗いてみてください!!



ではまた、¡Hasta luego!