2019/08/30 14:39

あっちこっちの国でも起こっている異常気象。


つい最近、スペインに住む友人(日本人女性)の家が、集中豪雨で床上浸水してしまった...と


“こっちの床はタイルだから日本の家よりマシ、断捨離と大掃除になったわ!!”と

ラテン系、強し。



こんにちはエンフォケです。



少し前、別注で作って欲しいとの依頼で製作した“ほぼアリゾナのマネークリップ財布 ロゴ無し”。


基本、カスタムオーダーは受けてないのですが... ロゴ無しだけですので、今回はお受けしました。

それより、“ほぼアリゾナ”って何やねん!!

ただ単に大体の場所にイタリアンレザー アリゾナを使用しているだけで...

数カ所の見えない部分に他のイタリアンレザーを使っているだけで... 商品名でないです。(笑)


見えない所をベタ貼り(裏張り)仕様で製作しています。

カードスロットの裏側、ポケット、実際はロゴを押すホルダー(札押さえ)など、

見えない部分も全て革の吟面(表面)、裏張りしてありまして贅沢な仕様となっています。

同デザインのenfoqueのマネークリップ財布(イタリアンレザー : トスカーナ使用)も同じ作りです。



今回のお仕事の中でのある程度の製作途中の写真を。。。



総手裁ちで製作しています。




いろんな工程を済ませて組み立てた後、集中して真っ直ぐに、正確にカット、そして切り口の角度が重要です。




丁寧にフランス製の糸 “フィル・オ・シノワ”で手縫いしていきます。




切り口(コバ面)を染料、蜜蝋で仕上げて、マネークリップ金具部分を縫い上げて、完成。




さて、このマネークリップ財布、色々とご説明をさせて貰った上で、お客様のご希望もあり製作させて貰いました。

実際、受注生産品ではなく、過去に“柔らかい革、アリゾナで工夫して作るというテーマ”でテスト的に作った物なので... 

過去blog : ケ セラ セラ? ロ ケ セラ セラ...


かなり革を薄く漉く場所も多く、

柔らかめ革(アリゾナ)ですと革の伸びも含め形成しづらい、繊維の強い部分ばかり使えませんし... 

(量産品のように、布や補強材を使えば別の話になりますが。)

手間も時間もかかるの仕事になるので、値段が合いません...


もう、受注もしない可能性が高いですかね〜、お値段上げるのも嫌ですしね〜。



こちらが、同デザイン

enfoqueのマネークリップ財布【チョコ】




新たに、他の革の部分を増やしたコンビネーションにして、“まぁまぁアリゾナのマネークリップ財布”を作ろうか?と考え中です。


名前は嘘ですよ。(笑) 



ではまた、¡Hasta luego!